望郷太郎

望郷太郎 人間ドラマ

未曾有の大寒波により、地球は壊滅的な打撃を受け、世界は初期化される。舞鶴太郎(まいづるたろう)が人工冬眠から目覚めた時、避難から500年が経過。愛する家族を失い、人生のすべてが無に帰した。男は絶望の淵から這い上がり、「生きがい」を求めて、祖国「日本」を目指す。山田芳裕の価値観、世界観がギュッと詰まった壮大な物語。翼よ、これが未来だ。

500年の人工冬眠から覚めると絶望が待っていた

世界が未曾有の大寒波に襲われ、主人公の舞鶴太郎は妻と息子と共に人工冬眠に入ります。
やがて500年の時が経ち太郎は冬眠から目覚めますが、妻と息子の人工島民ははるか以前に壊れて止まっており、2人とも死亡していました。
建物の外は荒れ果てた世界。
愛する家族も失った。
そんな絶望の中、他の家族がどうなったのか、日本はどうなったのか、それを知りたい一心で旅立つことを決意します。

新たな世界が始まっていた

大寒波で人類が滅びたわけではなく、新しい世界で原始的な暮らしを送る人たちに太郎は出会います。
そうして出会いと別れを繰り返しながら旅を続け、さまざまな出来事に遭遇し、かつての自分とは全く違う自分になっていく太郎。

新しい世界で太郎が奮闘し、周りの人たちを巻き込んで様々なことを実現していく様子が面白いです。

また、太郎以外の主要キャラもそれぞれがしっかりと軸を持っていて、そのキャラたちの交錯も魅力的です。

夢中で最新話まで読んでしまいました。
続きが待ち遠しいです。

「望郷太郎」が読みたい! なら…
作者:山田 芳裕
更新:毎日
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